※写真はNHKサイトより。
厚生労働省は先日、『病院』に対して「身元保証人等がいない」
ことのみで入院を拒否した場合、医師法第19条第1項に違反する。と通知しました。
ちなみに『介護施設』に対しても以前から厚生労働省は正当な理由がないのに
身寄りのない高齢者の入居を拒否しないようにと指導を続けています。
なぜここまで身寄りのない方の問題が取りざたされるようになったのでしょうか。
その原因は急激に増えている
『身寄りのない高齢者の増加』と
『対応負担の増加』があると思われます。
病院や施設での対応負担の増加問題ですが、
●金銭が払われない時の対応
●緊急時の対応
●手術前の各種書類の記入
●入院や退院時の対応
●認知症状からの暴言や暴力行為、病院・施設に対する不信などの対応
●退院拒否に対する対応
●死亡時の対応
身寄りがない高齢者が入院や入所をする場合に
これら、家族や身内がしなければいけないことを
病院や施設がすべて対応しなければいけなくなります。
とてもではないですが、その方だけに
特別な対応を続けて提供することは難しいのです。
現実問題として無理が生じます。
病院や施設では対応できることが限られており、
適切な業務が行えなくなるのです。
そのため身元保証人のいない高齢者の受け入れ拒否が増えて
テレビやニュースで取り上げられるような問題になっているのです。
〇身元保証のない高齢者が介護施設(特養や老健)に入所する際、受け入れを拒否する施設は約3割
〇成年後見制度の申請など「条件付きで受け入れる」が約3割
〇身元保証人がいなくても受け入れる施設は13%程度しかない。
厚労省は今まで身寄りのない方の入院や入居に関して
改善を図ってきたものの、効果が出ていないとのことです。
下記はHNKが4月12日に放送した身元保証の特集です。
分かりやすくまとめられていますので
時間がある方はご一読ください。
●「身元保証人」がいないと…入院・手術もできない?
https://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2018_0412.html
この放送以後、同じ身元保証支援をおこなっている
献身会に問い合わせが増えています。
高松市でも身寄りのない方が
病院と有料老人ホーム両方から受け入れを
断られたとのことで身元保証の説明が聞きたいとの相談がありました。
これからは、ますます身元保証を付けるように求められる
流れになるのではないでしょうか。
上記の件からも身元保証の必要性が高まっていることが分かります。
お困りの際はぜひご連絡ください。
あい・あーるでは高齢者の方が安心して生活できる支援をおこなっています。